第3章 地域の歴史
第3節 柴又
■ :柴又
柴又八幡神社の神獅子(葛飾区指定無形民俗文化財)(柴又3丁目)
柴又八幡神社では、毎年10月の祭りの日に神獅子舞が行われます。当日は3匹の獅子が午前中から夜8時ごろまで舞います。
この獅子の頭には、川をさかのぼったという伝説があります。3頭の獅子頭は、柴又村の名主(村役人)の宝として大切にしまわれていました。ところが獅子頭が夜にぬけ出して蔵の米を食べてしまったため、主人はおこって獅子頭を江戸川へ投げ捨ててしまいました。しかし、獅子頭が川の急流をさかのぼり土手に上がってきたので、村人たちはとてもおどろき、獅子頭を柴又八幡神社で大切にまつったと伝えられています。