子ども葛飾区史

第3章 地域の歴史


第2節 金町(金町・東金町・金町浄水場)

■ :金町(金町・東金町・金町浄水場)

金町松戸関所  
 1600年ごろにできた関所で、現在の葛飾橋(東金町8丁目)から300メートルほど上流の江戸川河川敷付近にありました。  
 江戸時代、徳川家康が幕府を開くと江戸が攻められたりしないように全国各地に関所をつくって武家や通行人の荷物検査などを行いました。金町松戸関所は、現在の茨城県や東北地方などから江戸へ行くときに通る水戸道にあり、重要な関所のひとつでした。明け六つ(午前6時ごろ)から暮れ六つ(午後6時ごろ)まで通行でき、通行するときには手形が必要でした。特に江戸に入ってくる鉄ぽうと、人質にとられていた大名の妻などが江戸から逃げないように厳しく監視され、「入鉄ぽうと出女」といわれました。  江戸時代が終わり、1869(明治2)年に関所は廃止されました。

金町(松戸)関所あとの記念碑
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土浦道中絵図

江戸時代にえがかれた金町松戸関所の絵図です。
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女手形(葛飾区指定有形文化財)

女性が金町松戸関所を通行するための手形です。通行する女性の髪形の特徴が書かれています。
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