子ども葛飾区史

第3章 地域の歴史


第14節 新小岩(新小岩・東新小岩・西新小岩)

■ :新小岩(新小岩・東新小岩・西新小岩)

新小岩駅(新小岩1丁目)  
 地名の由来となった新小岩駅は、1928(昭和3)年に開業しました。新小岩という名前は、すでに1899(明治32)年に開業していた小岩駅にちなんだものです。開業当時、新小岩駅周辺は、小松(上小松・下小松)と呼ばれていたことから、「下総小松」という駅名も考えられたようです。開業当時は、南口しかなく、乗降客もあまりいませんでした。北口ができるのは、1944(昭和19)年になってからです。このころの新小岩駅周辺には大きな工場があり、通勤を便利にするためにつくられたのです。現在の新小岩公園には、昭和50年代まで大同製鋼株式会社(現在の大同特殊鋼株式会社)の大きな工場がありました。そのあと地の一部が公園となったのです。  
 駅の開業をきっかけに新小岩駅周辺は発展していき、1954(昭和29)年度には1日の平均乗車人数が約2万7000人になりました。2015(平成27)年度は約7万4000人で、葛飾区内の駅で一番乗車人数の多い、区の南の玄関口となっています。



移りゆく新小岩駅周辺

新小岩駅(昭和初期)
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新小岩の商店街(昭和30年代)
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新小岩駅立体交差開通(1962〔昭和37〕年)
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現在の新小岩駅
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