子ども葛飾区史

第3章 地域の歴史


第14節 新小岩(新小岩・東新小岩・西新小岩)

■ :新小岩(新小岩・東新小岩・西新小岩)

上品寺の閻魔大王像(東新小岩7丁目)  
 上品寺には、高さ2メートルにもなる大きな閻魔大王の座った像があります。閻魔は、亡くなった人が生前に良いことをしたのか、悪いことをしたのかを判断して裁く神様だといわれています。上品寺の閻魔大王像がいつできたかは、はっきりわかっていませんが、洪水のときに中川に流れてきたものを村人が上品寺に納めたものともいわれています。江戸時代には「江戸16閻魔」の1つとして有名になりました。  毎年10月の第3日曜日には、「大閻魔まつり」が行われています。

上品寺
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上品寺の閻魔大王像
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天祖神社の句碑(力持連中)(東新小岩4丁目)(葛飾区登録有形民俗文化財)  
 天祖神社にある句碑は、1896(明治29)年5月に力持連中(力士)によって奉納されたもので、句碑には「名をあげて 若き力の 花納」と、力士の心意気が書かれています。  
 この句碑の存在は、草相撲が多く行われていたことを表しています。葛飾では1945(昭和20)年ごろまで草相撲が多く行われていました。草相撲は、八幡講という草相撲力士の集まりが中心となって相撲をとり、それを人びとが観戦するというものでした。力自慢の若者などが参加することもありましたが、草相撲力士の実力がとても高くて勝てなかったという話もあります。

句碑(力持連中)
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天祖神社
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