子ども葛飾区史

第3章 地域の歴史


第13節 奥戸

■ :奥戸

水神社(奥戸2丁目) 
 水神社が建てられた年代はわかりませんが、今から約190年前、江戸時代の終わりの書物に紹介されています。もともとは、本奥戸橋の上流100メートル辺りにありましたが、1922(大正11)年、中川の土手の工事のため現在の場所に移りました。昔は農家の人たちによって盛大に祭りが行われていたそうです。舟をもっている人は、舟の上で飲み食いをしたといわれています。  
 川は米や野菜を育てる水を得るため、また野菜や肥料を運ぶために重要でしたが、氾らんして被害をもたらすこともありました。このため地域の人びとは、水に対する特別な感情をこめて水の神様をおまつりしました。また、奥戸の水神社は女性の神様であるため、無事に子どもを産み育てることができるようにお願いする人たちもいました。

水神社
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