第3章 地域の歴史
第10節 お花茶屋・白鳥・宝町
■ :お花茶屋・白鳥・宝町
西光寺(宝町2丁目)
西光寺は、お寺に伝わる話によると、仏教の修行をしていた葛西清重の草庵(質素な家)として1224年にはじまったといわれています。葛西清重は、鎌倉時代に葛飾一帯を治めていた武士です。
このお寺には、江戸時代からあった「宝木塚」の地名の由来の一説である宝樹塚という塚があったのではないかといわれています。また、お寺の中には丹頂塚があります。江戸時代の徳川将軍が行っていた、飼いならした鷹を使って動物や鳥をつかまえる「鷹狩り」では、ほかの生き物とともに多くの鶴もぎせいとなりました。そこで、地元の人びとが鶴が死後も安らかにいられるように願って1841年に丹頂塚を建てました。