子ども葛飾区史

第2章 葛飾の歴史


第9節 昭和時代

■自然素材を使った葛飾区のものづくり :

しめかざりづくり  
 しめかざりとは、しめ縄に縁起物などのかざりをつけたもので、正月に玄関などにかざります。家が神様をおむかえするのにふさわしい場所であることを示すために始まったといわれています。    葛飾のしめかざりづくりは、農家が忙しくない時期の副業として江戸時代に始まりました。材料は、米が実る前の青さの残る稲わらです。しめかざりのために栽培され、「ミトラズ(実採らず)」と呼ばれました。しめかざりは浅草の市などで売られ、大きな収入になっていました。しかし、昭和30年代になると、田んぼが減ってきて、材料のミトラズを買わなければいけなくなったため、つくる人は減っていきました。

しめかざりづくり(1988〔昭和63〕年) (青戸)
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青々としたミトラズ(1987〔昭和62〕年)

丈がのび、青々と育つ品種を植えるため、右側の田んぼとくらべて緑の色がこいのがわかります。
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しめかざり
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