第2章 葛飾の歴史
第5節 室町・安土桃山時代
■葛西城周辺での戦い(上杉氏から北条氏へ) :
長尾景虎の関東進攻
1560年に越後国(現在の新潟県)から長尾景虎(後の上杉謙信)が関東に攻めてきました。景虎は、反北条の仲間を集めながら葛飾周辺まで攻めこんできました。葛西城を守るために北条氏は戦いましたが、戦いに敗れ、葛西城は反北条側が治めることになりました。
しかし、景虎は北条氏の本拠地の小田原城(現在の神奈川県小田原市)を攻め落とすことはできず、1561年に越後国に帰りました。すると、北条氏は反撃を開始し、翌年に葛西城を取りもどしました。このとき、北条氏が忍びを使って葛西城を取りもどすように命じています。
戻る時は右上の×をクリックしてください
戻る時は右上の×をクリックしてください
第2次国府台合戦
1564年に安房国(現在の千葉県南部)を治め、上総 国(現在の千葉県中部)へ領土を拡大していた里見義弘が、下総国(現在の千葉県北部)に攻めてきました。これに対するため北条側も出撃し、再び国府 台(現在の千葉県市川市)で戦いました。このとき北条軍は、葛西城に陣をとっています。はじめは里見軍が優勢でしたが、北条軍が夜に油断した里見軍を攻め、1次に続き勝利を収めました。