No.1792 令和2年(2020年) 2月5日 広報かつしか 発行/葛飾区 編集/広報課 〒124−8555 葛飾区立石5―13―1 電話03‐3695−1111 毎月5日・15日・25日発行 水害ハザードマップを全戸配布します  新たに作成した水害ハザードマップを2月中旬から3月末にかけて、区内全戸配布します。水害ハザードマップは、区ホームページからもご覧になれます。 【担当課】 危機管理課 電話03‐5654‐8572 タイトル 未来へ受け継ごう かつしかの文化財 区内の文化財は217件 安達吟光 東京名所花競 堀切菖蒲 柴又八幡神社古墳 出土埴輪 (東京都指定有形文化財) 板絵着色 産育祈願小絵馬 (葛飾区登録有形民俗文化財) 井戸掘絵額 (葛飾区指定有形民俗文化財) 文化財とは、先人たちが遺した貴重な文化的遺産です。形のある「有形文化財」や、形のない芸や技などの「無形文化財」の他、「民俗文化財」「史跡」「名勝」「天然記念物」、遺跡として地下に埋まっている「埋蔵文化財」などがあります。 区では地域の歴史の証人である文化財の保全と活用に努めています。【担当課】 郷土と天文の博物館 電話03‐3838‐1101 タイトル 葛飾にあった戦国時代の城 葛西城跡(東京都指定史跡)  葛西城は室町時代に、現在の青戸7丁目周辺に築かれた城です。環状7号線の建設に伴い調査が行われ、城館跡が確認されました。江戸時代初期には、城跡に青戸御殿が建てられ、鷹を使って白鳥や鴨を捕まえる「鷹狩り」の際に利用されたといわれています。 葛西城からの出土品  発掘調査では、陶磁器や土器の他、漆器など木製の出土品が多く見つかっています。これは、葛飾区が低地のため、地下水の水位が高く、水分を多く含んだ土で遺物が傷みにくかったためとされています。 青花器台  全国的にも珍しい、花びんなどを載せる青花器台が見つかっています。このような品は持ち主の大きな力を示すもので、葛西城には有力者が住んでいたことが分かります。 タイトル 水害から地域を守った 閘門橋(葛飾区登録有形文化財)西水元6‐23先  古利根川・大場川周辺の水害防止のため、明治42(1909)年に造られたもので、水の量を水門で調整しています。橋にはこの地域の古い地名である「弐郷半領猿又」の文字が記されている他、東側にはブロンズ像が2体あり、水量を調整する作業風景が分かります。レンガ造りのアーチ橋としては都内でも数少ないものとされています。 タイトル 水害を知らせた鐘の音 梵鐘(松浦の鐘)(葛飾区指定有形文化財)東金町5‐5先  旧下小合村(現在の水元公園付近)の領主、長崎奉行松浦河内守信正が、宝暦7(1757)年に龍蔵寺へ奉納したものです。  明治初期に龍蔵寺が廃寺になると、梵鐘は村所有として水害や非常の際の警鐘に用いられてきました。太平洋戦争時に政府などの要請に応じて金品を差し出す「供出」を免れた数少ない梵鐘としても有名です。 タイトル 東京都で初めての選定 葛飾柴又の文化的景観(国選定重要文化的景観)  葛飾柴又は、地域の人々の生活、歴史、風土などによって形成された景観地であり、我が国民の生活、生業の理解のため欠くことのできないものとして平成30年2月に国の重要文化的景観に選定されました。 タイトル 日本初の観光花菖蒲園 堀切菖蒲園(葛飾区指定名勝)堀切2‐19‐1  堀切地域は江戸時代後期に、堀切村の花菖蒲が武家の目に留まったことをきっかけに、花菖蒲の新名所として一躍脚光を浴びました。築山と広々とした菖蒲田は、浮世絵の格好の題材となり、幕末期になると観光花菖蒲園が誕生しました。  明治20年代から大正期には堀切地区に5園が並び立ち最盛期を迎えましたが、第二次世界大戦の影響で各園は相次いで閉園しました。  終戦後、唯一復興を果たした堀切菖蒲園が、江戸の文化を現在に伝えています。  区内の文化財については、葛飾区史・子ども葛飾区史や郷土と天文の博物館ホームページ(https://www.museum.city.katsushika.lg.jp/)に掲載しています。  葛飾区史は区政情報コーナー(区役所3階304番)、郷土と天文の博物館(白鳥3‐25‐1)などで販売している他、区立図書館、区ホームページで閲覧できます。  郷土と天文の博物館の郷土展示室は、現在リニューアル工事中です。リニューアル後はデジタル情報を活用し、今までより多くの所蔵文化財を展示する予定です。完成は7月上旬を予定しています。