広報かつしか bP789 令和2年 2020年 新年号 発行/葛飾区 編集/広報課 〒124−8555 葛飾区立石5―13―1 電話03‐3695−1111 タイトル 年頭にあたって 葛飾区長 青木 克コ  明けましておめでとうございます。  昨年は、台風に伴う強風や浸水による被害が各地で発生しました。本区も避難所開設や情報伝達など、多くの課題を残しました。この経験を今後に生かし、区民の皆様と力を合わせて、安全で安心な街をつくるために全力を挙げて取り組んでまいります。  さて、本年は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されます。東京2020オリンピック聖火リレールートも決まりました(中面参照)。区民の皆様と開催都市の一員として大いに盛り上がるための取り組みも今後行ってまいります。  この新年号では、名誉区民である山田洋次監督と対談をさせていただきました。現在公開中の映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』をはじめ、葛飾柴又についての思いを語っていただきました。ぜひ山田監督の言葉とともに、映画もご覧いただけたらと思います。  新しい年も、私は、災害対策をはじめ、高齢化に対応した取り組みや子育て支援、行動につなげる健康への取り組み、公共交通の充実など様々な課題に積極的に取り組んでいきます。そして一人でも多くの方に「住んで良かった」と思っていただけるような街をめざしてまいります。  結びに、皆様にとりまして、この新しい年がよい年でありますよう心から祈念いたしまして、私からの年頭のごあいさつとさせていただきます。 タイトル 葛飾の魅力を全国へ 新春対談 葛飾区長 青木 克コ 映画監督 山田 洋次 日本中を笑いと涙で包み、国民的人気を誇った映画シリーズ『男はつらいよ』。「寅さん」と「葛飾柴又」の名を全国的に有名にし、区の観光資源を発展させました。昨年末の第50作公開を記念して、監督の山田洋次氏をお迎えしました。 『男はつらいよ』50作目の公開を迎え 山田 今から50年前に第1作をクランクインしたのですが、その時は50年後に、第50作を上映するなんて夢にも思っていませんでした。そもそも1作で終わる予定でしたから。それがヒットして続編を作った。それからさらに作り続け、49作で打ち止めにしましたが、それから22年経ってまた新しい作品を作るなんて不思議な気持ちです。 区長 50年前の私はもう葛飾区の職員でした。『男はつらいよ』の1作目を見させていただいて、当時まだ有名な場所では無かった葛飾の魅力を発信できる作品だなと感じたことが今でも記憶に残っています。50作目も早速拝見しました。この次も出ないのかな、なんて思っていますよ。 作り手の想いは画面から伝わる 山田 僕の仕事は映画を作ることだから、それが楽しくなくてはいけない。苦しみながら作った映画では観客も楽しんでくれませんから。作り手が楽しみながら、最高の物を作ったなと満足できる作品を作ることを大切にしています。 区長 山田監督の映画を見ていると、終わったときに人と人のつながりの大切さに改めて気付かされ、映画を見て良かったなといつも心が温かくなります。 山田 映画は僕を中心にして、大勢の俳優やスタッフなどによって作られます。その全員が「良い映画を作ろう」という気持ちを持つことを大切にしなくてはならない。そういう気持ちは画面から観客に伝わるということを信じたいのです。 区長 区も職員一人一人が「区民の暮らしを良くしよう」という気持ちを持てるかで、同じ施策を行っても成果が違ってきます。私も常に区民とともに考えながら良いものをつくっていこうという気持ちで区政に取り組んでいます。監督のお話を聞いて、そういった姿勢をこれからも大切にしていこうと思いました。 山田 区役所に行くとその雰囲気で区政のあり方が伝わりますね。葛飾区役所は温かくて和やかですよ。 区長 区民の方が来庁したときに安心して相談できたり、手続きができたりするような雰囲気作りというのは大事にしています。 山田 そういえば、寅さんが葛飾区役所に行くシーンがあります。「あなたの声を聞かせてください」と書かれたアンケート箱に向かって、寅さんが「あ〜」って自分の声を聞かせるんだよね(笑)。 (第37作「男はつらいよ 幸福の青い鳥」の1シーン) 柴又は私の故郷 山田 1本の寅さん映画を作るたびに、ロケハンをしたり、何べんもロケに来たりで、何回も柴又に足を運びます。それを50回も繰り返したので、相当な回数、柴又に来ています。ですから僕にとっては葛飾の柴又は故郷と同じです。シリーズが回を重ねるに従って、柴又の商店が改築を始めて、軒の低い昔風なお店が多かったところがビルになったりして、それにはハラハラしていました。観光客は昔ながらの雰囲気が残っているから来るのであって、それが消えると柴又の魅力が無くなってしまうと意見を言ったりもしました。地元の皆さんも分かってくれたのでしょうね。区長や職員の人たちの努力もあって、今の帝釈天参道の雰囲気が保たれているのだと思います。 区長 そのことについては、山田監督や地元の方などからたくさんお話をいただきました。その声を受け、地域の皆さんと力を合わせて街づくり条例をつくるなどの取り組みで昔ながらの雰囲気を残すことができました。そうした中で、今の柴又があると思っています。山田監督にはとても感謝しています。その後、平成30年に柴又が都内初の重要文化的景観に選定されました。選定されるまでには約7年掛かりました。選定後にはさまざまな制約が出るため、住民の方の理解を得る必要がありました。良いものを残そうという住民の気持ちと努力無しでの選定はあり得ませんでした。 山田監督が思う葛飾の魅力 山田 葛飾の魅力は今でも小さい商店と区民の生活が結びついていることじゃないかな。50年前の僕たち都民はみんな小さな商店で買い物をしていました。いつしか大きなスーパーやコンビニなどができて、小さな商店は無くなっていった。それは住民の生活にとっても景観にとっても50年の大きな変化だと思います。昔は「きゅうりください」と子どもが顔見知りの八百屋さんに買い物に行くと八百屋のおばさんが「いい子だね。おまけしてあげるよ」というように、会話を通して人間的交流があった。今ではバーコードで値段が分かり、会話も無くなった。そのうち、顔認証とかで無人のスーパーになるとか。 区長 そのことはまさに問題になっていて、葛飾区民の方は対面販売の良さをすごく感じています。買い物をしながらいろいろな会話をする。そんな人との交流というのはとても大切なことで、区内の商店街ではお客さんと会話するということをすごく意識してやっていますね。特に東日本大震災の後に、人との結び付きや絆の大切さが理解されたと感じます。そこに葛飾の良さや魅力があると思うので、失われないようにしていきたいと思っています。 山田 これは日本全体の問題と思うのですが、日々変化していく時代の中で僕たちはどんな生活を望んでいて、何を幸せと言えるのか。今真剣に考えないといけないと感じています。 50作目について 山田 50年かけて作られた映画は今までにも無いし、これからも作られないと思います。寅さんのファンには「この作品でまた寅さんに会えますよ」と自信を持って言えるのだけど、寅さんのことを知らない若者や中学生、高校生の子たちにもぜひ見てもらいたい。寅さんは困った迷惑な人間なのだけど、その存在や言葉を知って、こんな型破りな人がいると楽しいなとか、いてもいいんだなと感じてくれたらと思います。寅さんは、妹のさくらやおいちゃんたちといつも大喧嘩をして旅に出るが、やがて柴又の街に戻ってきて仲直りをする。今はそんな関係が家族とか地域のコミュニティで、できなくなってきている気がする。人と人がつながっていくことが面倒というかとても不得手になっているのではないか。そんなことも考えながら見てもらえればなと思います。 新年の抱負 山田 抱負というより願いになるけど、今は世界情勢が何かと緊張状態にある。平和な世界にするために、まずは競争をやめてほしい、仲良くする努力をしてほしいと思います。そして、核兵器を無くすことですね。あともう一つ、寅さんがヒットしますように!(笑) 区長 もうすぐ寅さん記念館の来館者数が500万人を突破します。50作目も公開され、今まで以上にたくさんの方が柴又に来てくれて、もっと葛飾の魅力を全国に届けていければいいなと思っています。そして『男はつらいよ』が大ヒットすることを祈願しています。 タイトル 『男はつらいよ』について 『男はつらいよ』は、主人公・寅さんが旅先から故郷の柴又に戻ってきては、家族や恋したマドンナを巻き込み、騒ぎを起こす人情喜劇。日本各地で撮影される美しい風景や、毎回登場する豪華なマドンナ・ゲスト陣も見どころ。 タイトル 映画紹介 男はつらいよ 50 お帰り 寅さん 窮屈で生きづらい時代。大人になっても悩み多き時代。 ずっと待ち望んでいた人も、これから初めて出会う人も、この冬帰ってくる寅さんに笑い、泣き、そして励まされる。 「生まれて来てよかったと思うことが、そのうちあるさ」 【出演】 渥美清/倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、前田吟 他 大ヒット公開中! タイトル プロフィール 山田 洋次(やまだ ようじ) 昭和6年9月13日生まれ。日本を代表する映画監督・脚本家。昭和29年、助監督として松竹株式会社に入社。映画『男はつらいよ』は、昭和44年に第1作が公開され、現在までに50作が公開される人気シリーズとなった。他にも多くの作品を手がけ映画の発展に尽くしたことから、平成24年、文化勲章を受章。葛飾区名誉区民。 タイトル 休日応急診療 中学生以下の方が受診する際は、保護者の同伴をお願いします。 車で来診される場合は、診療所の駐車場または近隣の有料駐車場をご利用ください。 ◆医療機関などの案内 東京都医療機関案内サービスひまわり 電話03‐5272‐0303 東京消防庁救急相談センター(24時間対応) 電話#7119または電話03‐3212‐2323 本田消防署 電話03‐3694‐0119/金町消防署 電話03‐3607‐0119 ◆平日夜間診療所(小児科) 平日夜間こどもクリニック(立石5‐15‐12立石休日応急診療所) 電話03‐3694‐9550 (受付時間)月〜金曜日 午後7時30分〜9時45分 ◆休日診療所(内科・小児科) 立石休日応急診療所(立石5‐15‐12葛飾区医師会館内)   電話03‐3694‐9550 金町休日応急診療所(東金町1‐22‐1金町地区センター内)  電話03‐3627‐0022 (受付時間)日曜日・祝日  午前10時〜11時30分・午後1時〜3時30分・5時〜9時30分      土曜日    午後5時〜9時30分 ◆休日当番医(受付時間)午前9時〜11時30分、午後1時〜4時30分 1月12日 茅野外科内科 内、外 西亀有2‐37‐3 電話03‐3602‐0357 やたクリニック 内、外、胃 新小岩1‐18‐6 電話03‐5661‐1505 新小岩北口診療所 外、整、内、胃 西新小岩1‐8‐4 電話03‐5670‐2826 まるやま耳鼻咽喉科クリニック 耳鼻咽 青戸5‐20‐12‐2F 電話03‐3838‐3387 土屋クリニック 産婦 高砂8‐25‐1 電話03‐3607‐2203 佐藤整形外科医院 整、リウ、内 東金町1‐26‐5 電話03‐3627‐8686 1月13日 ヴィナシス金町内科クリニック 内、胃 金町6‐2‐1‐2F 電話03‐5876‐9416 加藤医院 内、皮 金町3‐20‐5 電話03‐3607‐1238 茅野外科内科 内、外 西亀有2‐37‐3 電話03‐3602‐0357 佐久間医院 耳鼻咽 東新小岩1‐7‐10 電話03‐3694‐3811 小宅産婦人科医院 産婦 西水元1‐29‐17 電話03‐3609‐0415 南郷外科・整形外科医院 整 堀切3‐17‐13 電話03‐3691‐1613 ◆休日歯科当番医(診療時間)午前9時〜午後4時 1月12日 塩沢歯科医院 白鳥2‐3‐10 電話03‐3603‐0739 ふかせ歯科医院 金町2‐18‐14 電話03‐5660‐1182 1月13日 東新小岩歯科医院 東新小岩5‐14‐29 電話03‐3695‐5554 野村歯科 高砂8‐33‐12 電話03‐3627‐8041 ◆休日当番接骨院(開院時間)午前9時〜午後5時 1月12日 かゑで整骨院 亀有2‐59‐8‐1F 電話03‐3690‐7507 鍼灸整骨院橋 高砂8‐21‐5 電話03‐3627‐8611 1月13日 関川整骨院 東立石1‐21‐15 電話03‐3695‐6478 円城寺整骨院 東金町2‐31‐1 電話03‐3607‐2369 ◆休日対応薬局(開局時間)午前9時〜午後5時30分 1月12日 おおうら薬局第一支店 立石7‐6‐1 電話03‐3694‐0435 プライム薬局亀有店 亀有5‐21‐8‐103 電話03‐5682‐7060 フレンド薬局 西新小岩1‐8‐5 電話03‐5670‐9311 水戸薬局本店 高砂5‐36‐7 電話03‐3607‐2562 1月13日 秋山薬局堀切三丁目店 堀切3‐17‐15 電話03‐3693‐8970 秋山薬局第三支店 小菅2‐20‐13 電話03‐3603‐0301 くるみ薬局 西亀有2‐24‐11 電話03‐5680‐9180 ポプラ調剤薬局 金町3‐20‐6 電話03‐3600‐2338 なの花薬局金町店 金町6‐2‐1‐2F 電話03‐3609‐8301 タイトル We Love かつしかWalker 第2弾 3月刊行予定! 平成30年3月に刊行し売り切れ続出だった、かつしかの魅力がたっぷり詰まった情報誌「かつしかWalker」が、パワーアップ! 【担当課】 広報課 電話03‐5654‐8116 主な内容 ●テーマ別絶品グルメ対決 ●葛飾区出身人気YouTuber「Fischer's」のインタビュー ●葛飾区ゆかりの有名人がおすすめするスポット ●最新トピックス&話題の新店 ●葛飾はスポーツの街だ  他にも内容は盛りだくさん!販売価格や取扱店など詳しくは、今後の広報かつしかでお知らせします。