広報かつしか 平成28年(2016年) bP661 6月5日 発行/葛飾区 編集/広報課 〒124−8555 葛飾区立石5―13―1 電話3695−1111 public relations-katsushika タイトル 認知症 認知症は誰でもかかる可能性のある脳の病気です。いろいろな原因で脳の細胞が損傷を受けたり、脳の働きが悪くなったりすることで、日常生活に支障が出る状態をいいます。 葛飾区の現状  平成28年4月1日現在、65歳以上の高齢者の7人に1人に認知症の症状があると考えられています(『厚生労働科学研究』を基に推定)。 タイトル 認知症の症状 主に以下の二つの症状が見られるようになります。 認知機能障害  記憶や理解・判断する力、注意・集中する力が妨げられることをいいます。食事したことや電話を受けたことを忘れる、物を置き忘れる、人の名前を思い出せないなどの症状が進行します。  治療薬の投与により、一定の改善効果が見込まれます。 BPSD(行動・心理症状)  主に左記の認知機能障害が元となり、その不安やストレスから、「うつ状態」「易怒性(怒り易い)」「徘徊」「暴力」などの心理障害や行動異常が現れることをいいます。  対応(接し方)次第で改善することも多いため、周囲の方の適切な理解による初期対応が重要となります。 タイトル 認知症は“良くなる”病気です 稲葉敏氏 葛飾区医師会認知症サポート医 早期診断・早期治療が重要です  認知症は単なる老いによる記憶障害ではなく、脳の記憶を司る部位の「海馬」などの細胞が変性していく疾患です。具体的な予防策はありませんが、日頃からの生活習慣を改善させることが有効であると考えられています。  認知症は早期治療により、約7割の方は良くなる病気です。 ただし、発見が遅いと脳の変性が進んでしまい、改善が困難となるため、早期の診断が何よりも重要です。まずは身近な認知症サポート医や認知症疾患医療センターについて、お近くの高齢者総合相談センター(右下表参照)へお問い合わせいただき、受診するようにしてください。 周囲の方の理解が大切です  認知症の治療は、薬物療法などの医療が50%、ご家族や介護者のサポートが50%と私は考えています。患者様が何度も同じことを聞いてきたときに「さっき聞いたよ!」と怒ったり、失敗したときに「そんなことしちゃダメでしょ!」と責めたりすると、BPSD(行動・心理症状)の進行をより早めることになります。そのため、ご家族や介護者などの周囲の方が『決してあわてず、症状を正しく理解・認識されて、落ち着いて対応する』ことが、患者様の症状の改善には欠かせません。 まずはセルフチェックを  認知症と診断されても決して悲観的にならず、希望を持って治療に取り組むことが大切です。まずは早期発見につなげるために、以下のセルフチェックを行ってください。 認知症セルフチェックリスト 今まで普通にやっていた日課がこなせないことがある(買い物、携帯電話・テレビのリモコン・電子レンジの操作など) ほとんどない 月1〜4回程度ある 毎日または毎回のようにある 周りの人から「いつも同じことを聞く」と言われたり、物を失くしたりすることが増えた(財布、鍵、通帳、保険証など) ほとんどない 月1〜4回程度ある 毎日または毎回のようにある 友人や知人の名前や言いたい言葉がすぐに出ないことがある ほとんどない 月1〜4回程度ある 毎日または毎回のようにある 今日が何月何日何曜日か分からないことがある ほとんどない 月1〜4回程度ある 毎日または毎回のようにある 以前に比べ、「やる気がなくなった」または「怒りっぽくなった」と言われることがある ほとんどない 月1〜4回程度ある 毎日または毎回のようにある 葛飾区医師会作成(監修/首都大学東京 繁田雅弘教授) 「毎日または毎回のようにある」が1個以上、または「月1〜4回程度ある」が2個以上の場合、認知機能の低下や社会生活に支障をきたしている場合があります。 タイトル 23区初の取り組み もの忘れ予防健診を実施します!  区内医療機関で医師による問診と簡単な検査を行い、認知症の疑いを早期に発見し、支援につなげます。  対象の方には受診券を送付しています。 【対象】 区内在住で平成28年4月1日現在、66〜70歳の方(昭和20年4月1日〜25年3月31日生まれの方) ※既に認知症の診断・治療を受けている方は受診の必要はありません。 【実施期限】 10月31日(月)まで 【担当課】 高齢者支援課 電話5654‐8597 タイトル 不安な方は、まずはご相談を 相談窓口 ▼健康ホットラインかつしか  電話3602‐1244  【受付時間】 月〜金曜日(祝日を除く)  午前8時30分〜午後5時(水曜日は午後7時30分まで) ▼保健センター 健康部(保健所) (代表)電話3602‐1222 青戸4‐15‐14 青戸保健センター 電話3602‐1284 青戸4‐15‐14 金町保健センター 電話3607‐4141 金町4‐18‐19 新小岩保健センター 電話3696‐3781 西新小岩4‐21‐12 水元保健センター 電話3627‐1911 東水元1‐7‐3 ▼高齢者総合相談センター 高齢者総合相談センター水元 水元1‐26‐20 電話3826‐2419 高齢者総合相談センター水元出張相談窓口 南水元1‐20‐8 いいづか集い交流館内 電話3826‐2419 高齢者総合相談センター新宿 新宿2‐16‐4 電話3826‐8726 高齢者総合相談センター金町 東金町1‐36‐1‐108 電話3826‐5031 高齢者総合相談センター高砂 高砂3‐27‐12 電話5889‐8600 高齢者総合相談センター柴又 柴又1‐47‐7‐102 電話5876‐9531 高齢者総合相談センター青戸 青戸3‐13‐19 電話5629‐5719 高齢者総合相談センター亀有 亀有4‐31‐18‐105 電話6240‐7630 高齢者総合相談センター堀切 堀切2‐66‐17 電話3697‐7815 高齢者総合相談センターお花茶屋 白鳥1‐12‐20‐1F 電話5671‐2471 高齢者総合相談センター東四つ木 東四つ木2‐27‐1 電話5698‐2204 高齢者総合相談センター立石 立石6‐19‐10‐1F 電話6657‐6140 高齢者総合相談センター奥戸 奥戸3‐25‐1 電話5670‐5212 高齢者総合相談センター新小岩 新小岩2‐10‐15‐104 電話5879‐9328 【相談時間】 月〜金曜日/午前9時〜午後7時       土曜日/午前9時〜午後5時30分       日曜日、祝日、年末年始は休館。 はなしょうぶコール 電話6758−2222 午前8時〜午後8時 年中無休 区ホームページ http://www.city.katsushika.lg.jp 区公式ツイッター @katsushika_city 区公式フェイスブックページ