タイトル 大規模水害 避難対策方針について取りまとめました 【担当課】 ▽江東5区大規模水害対策協議会に関すること 防災課 電話5654‐8572      ▽高台化事業に関すること 調整課 電話5654‐8373 ▽公園の高台整備に関すること 公園課 電話3695‐8385 タイトル 葛飾区の現状  葛飾区は、周囲を荒川・綾瀬川・中川・江戸川の4つの川に囲まれ、区のおよそ半分は東京湾の海面よりも低い「ゼロメートル地帯」にあります。  治水対策は進んでいますが、万が一、大雨などによって堤防が決壊してしまった場合、区の広い範囲で長期間にわたって浸水する恐れがあります。そのため、避難方法などに関してさまざまな検討が進められています。 タイトル 江東5区大規模水害対策協議会(平成27年10月27日発足)による検討  葛飾区をはじめとした東部低地帯に位置する墨田・江東・足立・江戸川区の江東5区で協議会を発足しました。協議会では、東京東部低地帯における大規模水害発生時の一自治体を超える住民の避難(広域避難)に向けた課題の検討を行い、平成28年8月にその対応方針について取りまとめました。 タイトル 広域避難  大規模水害発生時には、近くの高い建物へ避難をする「垂直避難」では、長期間にわたって浸水区域にとどまることとなるため、生命の危険があります。そこで、発災前の安全な段階において、浸水が想定される区域に居住する全ての区民が、区外を含む浸水をしない区域に避難する「広域避難」を行う必要があります。 タイトル 広域避難の実現に向けた課題 ▼災害発生前の段階から避難を開始する必要性 ▼深刻な交通渋滞への対応 ▼避難の際の病気や障害のある方などへの支援方法 ▼区民への広域避難の必要性に関する説明  これらの課題を解消するために、江東5区では次のような対応に取り組んでいきます。 タイトル 目標の達成に向けた対応 大規模水害対応の理解促進に向けた区民とのコミュニケーションの推進 ▼大規模水害の危険性や広域避難の必要性を広くアピールすることを目的とした、シンポジウムなどの開催 ▼広報番組や啓発パンフレットなどの作成 広域避難に向けた江東5区独自の避難対応の実施 「関係機関の情報などから、おおむね72時間後に荒川が氾濫する恐れがあり、かつ930ヘクトパスカル程度の勢力を持つ台風の東京地方への直撃が予想される」場合の、区民への広域避難の呼びかけの必要性について江東5区合同で検討 垂直避難者の発生を踏まえた被害低減策の推進 ▼消防団や町会などとの協働による、浸水区域から脱出するための避難用ボートの調達や訓練などの実施 ▼緊急避難先の確保に向けた、集合住宅管理者などとの協定締結の推進 広域避難の実効性の強化に向けた協議会の発足 「江東5区広域避難推進協議会」を発足し、広域避難の実効性強化に向けた検討を加速 関係機関への働きかけ ▼広域避難の避難先を確保するため、国や都・県などに対し、調整に向けた主導的な対応を要望 ▼多くの区民を広域避難させるための支援制度を整理するため、国や都の他、公共交通機関や警察などと検討 大規模水害対策として、以下の取り組みも行っています。 タイトル 緊急避難や救助・救出、物資輸送、復旧の拠点 新小岩公園防災高台整備事業 事業内容および目的  大規模水害対策として、葛飾区都市計画マスタープランにおいて高台の整備を位置付け、緊急避難や救助・救出、物資輸送、復旧の拠点として、新小岩公園(西新小岩1‐1‐3)の高台化整備を進めています。  なお、高台化後の公園の再整備については、地域の方々や公園の利用者と意見交換しながら進めていきます。 高台化の目的 緊急避難 救助・救出の拠点 物資輸送の拠点 復旧の拠点 平井大橋 東京都堤防予定地 新小岩駅 JR総武本線 荒川 中川 首都高速を利用した避難および物資の輸送も可能 橋を利用した対岸への避難および物資の輸送も可能 新小岩公園の高台 緊急時はヘリの着陸も可能 東京都の堤防と新小岩公園の 高台の高さを調整 新小岩公園付近の浸水時における、新小岩公園の高台の役割(イメージ図) (浸水イメージは平成27年3月葛飾区発行の葛飾区荒川洪水ハザードマップより) タイトル 今後の予定 平成29年度 区と共に事業を行う共同事業者の再公募、共同事業者との調整・協定締結、荒川河川敷に野球場などの代替施設整備(予定) ※平成29年度は、新小岩公園は通常通り使用できます。 平成30年度以降 高台化整備着手(予定) ※高台化の工事に際しては、公園内の工事範囲外のエリアを有効活用するなど、工事期間中の公園利用者への影響をできるだけ軽減する取り組みも検討していきます。  「新小岩公園防災高台整備事業」について詳しくは、区ホームページ(トップ→くらしのガイド→住まい・くらし→公園)からもご覧になれます。