8面 タイトル 災害に強い街づくりを進めています  区内には、老朽化した木造住宅が集中し、狭い道路が多いなど防災面で多くの課題を抱えている密集市街地があり、早急な改善が必要となっています。  このため、区では区民の皆さんのご理解とご協力をいただきながら、密集事業の実施や、東京都による不燃化特区制度を活用した「燃えない・燃え広がらない」街づくりを進めています。 【担当課】 街づくり推進課 密集事業  安全な避難路の確保を目的とした主要生活道路や公園、広場を整備しています。 密集事業実施箇所 ▼四つ木一・二丁目 ▼東四つ木三・四丁目 ▼東立石四丁目 道路拡幅整備 東四つ木三丁目 公園の整備 四つ木つばさ公園 不燃化特区  東京都が震災時に大きな被害が想定される木造密集地域を指定し、区と連携して地区内の不燃化を進めます。 不燃化特区指定地区 ▼四つ木一・二丁目地区 ▼東立石四丁目地区 ▼東四つ木地区(東四つ木三・四丁目) ▼堀切二丁目周辺及び四丁目地区 不燃化特区内では建て替えと除却に当たって支援があります! 建て替えの場合 【対象条件の一例】 ▼昭和56年5月31日以前に建築された木造住宅を耐火または準耐火建築物に建て替えること ▼平成32年12月31日までに建て替えが完了すること 【支援内容】 新築建物の固定資産税・都市計画税減免(5年間100%)および新築工事費補助(上限200万円) 除却(更地化)の場合 【対象条件の一例】 ▼昭和56年5月31日以前に建築された木造住宅を除却し、更地が適正に管理されていること ▼除却(更地)後も同じ所有者であること ▼平成32年12月31日までに取り壊しが完了すること 【支援内容】 土地(更地)の固定資産税・都市計画税減免(5年間80%)および解体工事費補助(上限50万円) いずれの支援も他の条件がありますので、詳しくはお問い合わせください。 担当課 街づくり推進課 電話5654−8345 建築課 電話5654−8552 タイトル かつしかの暮らしと文化 172 葛飾から富士山を仰ぎ見る  毎年2月23日は、静岡県と山梨県の条例で「富士山の日」として記念日に定められています。  葛飾でも、冬場の眺望が良い日は、仰ぎ見る霊峰富士をより身近に感じることができます。  葛飾から西方に目を向けると、現在は東京スカイツリー マルアール があり、その周りには高層ビル群が立ち並んでいます。しかし、高度経済成長期以前は高層の建物はまばらで眺望も良く、関東平野を取り巻く山々と富士の峰をいつでも見ることができました。  葛飾で見られる富士山の記録として最も古いものは、今から500年ほど前の永正6年(1509年)にこの地を訪れた連歌師(れんがし)・宗長(そうちょう)の『東路(あづまぢ)のつと』でしょう。宗長は雪の降る葛西の地で「ふしのねハ遠からぬ雪の千里哉」と詠んでいます。  江戸時代にも『雨(あめ)の舎(やど)』(1733年)によると「此(ここ)辺りの雪のけしきこそおもしろけれ」と記されており、葛西は雪の景勝地としても知られていました。  『雨の舎』から100年ほど後の『上総(かずさ)日記』(1832年)でも、葛飾から見る富士山について記されています。  『上総日記』の作者は御鷹匠同心(おんたかじょうどうしん)(※)で、鷹の訓練のために江戸の自宅を出て、その途中、水戸佐倉道を葛西新宿で右手に折れて佐倉道に入りました。「まんだら耕地」(現在の葛飾区鎌倉)に着いた際、その情景を「西方に「不尽のたかね」(富士山)が雪化粧しており、東方には「つくばね」(筑波山)が青く清らかに仰ぎ見ることができる」と、白い富士山と青い筑波山を対比させ、その空を雁(かり)が連なって飛びゆく姿に郷愁を感じています。  今でも眺望の利くところに立つと『上総日記』に書かれている情景を思い浮かべることができます。  街のあちこちが春めいてきましたが、現在でも春霞(はるがすみ)の中に白く着飾った霊峰富士の威容を葛飾から見ることができます。   朝な夕なに堤や高い建物から、過ぎゆく冬と訪れる春を思い、貴重な日本の自然と文化の保護と継承に思いをはせながら、富士山ウオッチングを楽しんでみませんか。 (郷土と天文の博物館) (※)御鷹匠同心…江戸時代、幕府や諸藩に設けられた職名。鷹の飼養・調練・鷹狩の一切を担当した。 三和橋から見える富士山  ここから見える富士山の姿は、いにしえの万葉歌人も見た富士山です。その理由は、奥戸小学校正門近くに行くと分かります。 タイトル 区役所本庁舎開庁 月〜金曜日/午前8時30分〜午後5時 延長・日曜開庁 水曜日/午後7時30分まで 第4日曜日/午前9時〜正午 戸籍・住民登録など一部の業務取り扱い。詳しくは、はなしょうぶコールへ 電話6758−2222